デュボワのパブリックエデュケーション活動

『歯科』からはじまる『医科』 --進化論に基づく医療理念--

2014年2月26日

-地球の生い立ちにはじまる生命のリズム-

 46億年前に原始地球が誕生してすぐの1億年の間に、原始地球に火星程の大きさの原始惑星が衝突して月が誕生しました。核が形成され、1000年降り続いた雨はやがて海を誕生させました。海は二酸化炭素を吸収し、42億年前には陸地が形成され、38億年前に最初の生命が誕生しました。生命といってもまだ酸素があると生きられない嫌気性の単細胞生物です。 月は28日で地球を一周しています。私たちのからだのリズムが最も影響を受けているのが月と太陽の様々な周期です。女性の28日の生理周期に始まり、4分の1の7やその半分の3.5という数字の周期性、太陽風の1.3年の揺らぎと血圧変動の1.3、心筋梗塞の発症のサーカルナーリズムの7日・1ヶ月・1年という周期性。さらに人間の攻撃性も2週間周期で、特に新月より満月の方が強いというように、これらの周期性は私たちの精神性にも影響を及ぼしていることがわかります。 このようにからだに備わっている生理的なリズムから病気の発症リズムに至るまで、宇宙を構成するリズムとの関係は地球の誕生とほぼ同時に関連付けられたのです。

-腸内細菌の住む腸内環境は原始地球そのもの-

 そもそも原始の地球には酸素はありませんでした。27億年前に光合成をするシアノバクテリア(藍藻類)が大繁殖してストロマトライトを形成したことで、地球上に始めて酸素が存在し始めました。それまでの原始大気は、水蒸気、窒素、二酸化炭素、そしてメタンガスなどで構成されていて酸素は存在しませんでした。 この原始大気にそっくりなのが私たちの腸内環境です。この腸内に住んでいる100兆個の腸内細菌は原始地球で暮らしていた単細胞生物そのものです。この腸内細菌は、私たちが摂取した食べ物を分解してエネルギー源になる脂肪酸やビタミン類を合成してくれていて、私たちはそれを腸から吸収して生きているのです。その意味では人間は60兆個の細胞でできていると言われていますが、腸内細菌100兆個と合わせて160兆個の細胞でできていると考えざるを得ません。 植物は地中から根を通して、動物は腸内から腸のひだを通して、栄養を吸収しています。私たち人類は、いまでも原始大気にそっくりな環境から栄養素を得ているという、生命進化の痕跡が伺えます。腸内環境が私たちの健康に如何に大切であるかおわかりいただけると思います。


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