症例ケース 02 歯の萠出(生え変わり)によるトラブルを解決したい。
お子様の成長期に伴う歯の萠出(生え変わり)のトラブルは、将来大きな機能障害やコンプレックスになる恐れがあります。また、最近では脳機能と咬合との関係が研究されています。
大切な将来のために最小限度の治療で最大限の効果を上げるべく、様々な手法を検討し実行します。
治療計画 1 専門医によるカンファレンスでプランを絞り込む
成長期にある10代女子であるゲストが小児歯科でX線撮影した結果、埋伏犬歯が発見され、デュボワを紹介された症例です。
この埋伏犬歯は前歯の歯根を吸収しながら萠出(生え変わり)しようとしており、すでに歯根の吸収が進み前歯がぐらついていたため、暫定固定されている状態でした。この先間違いなく前歯は抜け落ち、隣接している他の歯も侵食される恐れがあります。早急な治療が急がれます。
根本的な治療のため、矯正、口腔外科、インプラント、歯周病等の専門医に対診を求めた結果、抜歯してブリッジやインプラントを施す治療方法など6案にも及ぶプランが考案されました。
デュボワでは各専門医がそれぞれプランを出しあい、その中で最も優れたプランを総合診断として採用します。ひとりの歯科医が診断を下すよりも、ずっと効率的かつグレードの高いプランが生まれやすいこの方法は今日のチーム医療の礎となっています。
各専門医が知見を結集することで最も優れたプランが生まれます。
初回カウンセリング(1時間) | ¥10,000 |
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精密検査(1時間) | ¥70,000 参考費用(※):前歯¥30,000、 臼歯込み¥50,000、矯正¥70,000 |
- 費用は全て税抜きとなります(受診当時の参考治療法ならびに参考価格です)。
- ※病状や治療の難易度によって期間や実際の費用が異なる場合があります。この他に基礎的な治療の必要(歯根や土台の治療など)があれば別途費用が掛かります。
治療計画 2 矯正とダイレクトボンディングの合わせ技で犬歯を前歯に
カンファレンスの結果、大胆かつダメージの少ない方法が採用されました。
それは矯正しながら埋伏犬歯を前歯の位置に誘導、既にぐらついている前歯のみを犬歯の萠出(生え変わり)に合わせて抜歯し、犬歯をダイレクトボンディングで前歯に作り変えるというものです。
この方法ですと、抜歯される歯はすでにぐらついて機能していない前歯一本で済み、矯正により所定の位置に誘導できるので、他の歯へのダメージもありません。そして犬歯をダイレクトボンディングで歯質を削ること無く歯冠形成し前歯として使うことで機能・審美共に満足度の高い結果が望めます。
本人とご家族の同意を得て、まず矯正を先行、歯根が吸収されきった段階で右側前歯を抜歯しました。
矯正中も犬歯の萠出(生え変わり)は続きますので、定期的に仮歯をダイレクトボンディングで作成しながら所定の位置まで誘導します。
ダイレクトボンディングは切削量も少なく、修復も容易なので成長期の萠出(生え変わり)に合わせて、仮歯を丁寧に微調整することができます。
あとは、所定の位置まで誘導が完了した犬歯を再度ダイレクトボンディングで歯冠形成し、前歯として使えるようにして治療行程は完了しました。施術後15年経過しておりますが、遜色無い状態を維持しています。
この方法は実際に歯科界に発表され、先進的な事例として受け入れられています。
※詳しくはこちらで報告内容が確認できます。
矯正による犬歯の誘導(期間:3年2ヶ月) | ¥900,000 参考費用(※):¥300,000~¥1,800,000 (期間:6ヶ月~2年) |
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仮ダイレクトボンディング(1時間) | ¥30,000 |
ダイレクトボンディング(2.5時間) | ¥70,000 |
- 費用は全て税抜きとなります(受診当時の参考治療法ならびに参考価格です)。
- ※病状や治療の難易度によって期間や実際の費用が異なる場合があります。この他に基礎的な治療の必要(歯根や土台の治療など)があれば別途費用が掛かります。