症例ケース 08 義歯以外の治療は困難と言われたが、諦めきれない。
20件もの歯科医院に「治療困難」と断られた非常に難しい症例です。この方は総入れ歯を使用しており、その不具合に悩まされているのですが、骨の厚みが十分ではないため、入れ歯を使う以外の方法がこのままでは実行できません。骨の厚みに対してのアプローチを含め検討を重ねます。
治療計画 1 なぜ20件もの歯科医院で断れたのか?その原因と対策
この症例の一番の難しさは上顎の骨が不適合な総入れ歯の為、弱く薄くなってしまっており通常のインプラントなどが行えないことにありました。
合わない入れ歯を長期間使用した場合、直接噛むことがどうしても十分ではないため、土台となる骨が弱る・痩せるなどの症状が出やすいのです。
各専門医がチーム医療のもと、それぞれ対策案を出しあいました。
最終的にデュボワの総合診断としてご提案差し上げた内容は、骨の薄さに対して鼻腔側から骨を盛る(人工骨移植形成)手術を行い土台の強化を図った後、インプラントで歯を作っていくことでした。
初回カウンセリング(1時間) | ¥10,000 |
---|
- 費用は全て税抜きとなります(受診当時の参考治療法ならびに参考価格です)。
治療計画 2 骨形成で土台強化し、インプラントを実行
インプラントは埋め込む骨が薄いと、最悪の場合上顎の骨を破り上顎洞と呼ばれる空洞に達してしまうことがあります。
これを避けるためにサイナスリフトという手術法を行い、人工骨を充填し骨の厚みを増強します。人工骨は4~10年程で骨と癒着・同化します。
サイナスリフトでインプラントを埋め込むことができたので、臼歯と犬歯土台をインプラントとし、前歯・犬歯を含む前列の6本をひとつなぎにしたブリッジを作成しました。
咬み合わせの調整をしながら下顎の奥歯部分もインプラントで形成します。
また、埋め込んだインプラントに光機能化技術を施し結合強度を高めます。
引き続き年3回の定期健診・年一回のレントゲン撮影を行うなどのメンテナンスを行いながら経過観察をしておりますが、理想的な咬み合わせを維持しております。
本症例は他院で断られるほどの難しい症例ですが、デュボワはそれぞれの専門医がチームを組み、様々なアプローチを模索します。従ってこうした難しい症例にも対応できるのです。
チーム医療のもと、様々なアプローチを模索できることがデュボワの大きな強みです。
- 費用は全て税抜きとなります(受診当時の参考治療法ならびに参考価格です)。