- 資格
- 歯科医師
歯学博士
米国美容歯科学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会 認定医
日本歯科大学生命歯学部 客員教授
日本歯科大学附属病院 特任教授
- 略歴
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- 1984年
- 日本歯科大学を卒業。
- 1987年
- タフツ大学をベースにボストン大学、テキサス大学、ペンシルバニア大学、UCLAを歴訪。
当時まだ体系化されていなかった審美歯科学及びそのマーケティングを学ぶかたわら
Kaji Aso Studio(ボストン美術館大学教授主宰)にて美学を学び、医学との融合を模索する。
- 1989年
- 審美歯科及び予防歯科の専門クリニック「協立歯科」を設立。
審美歯科とオーラルヘルスケアーの普及をはじめる。
- 1992年
- アメリカ美容歯科学会(AACD)より日本人で初の認定医を取得。
- 1994年
- 日本大学歯学部法医学教室より学位を受ける。
- 2003年12月
- 「医療法人社団 協立歯科 クリニーク デュボワ」に改称。帝国ホテルプラザに移設。
- 2013年4月
- 神奈川歯科大学客員教授に就任。
- 2014年4月
- 日本歯科大学生命歯学部客員教授に就任。
- 2024年4月
- 日本歯科大学附属病院 日本歯科大学・デュボワ 特任教授に就任。
医師になったきっかけは?
父が歯科医で、小さい頃の遊び場が診療所でした。その影響で5歳の頃から将来は歯科医師になると意識していました。
小学校の頃からいろいろなことを研究したいと考えていて、文集にもそのようなことを書いていましたね。
大学在学時に、エイジングケアや精神的なケアなど、今デュボワで行っている医療の基礎となるビジョンを模索していました。
デュボワを設立したきっかけとは?
きっかけは「美容歯科」という言葉に夢の中で出会ったことです。
その後、アメリカに渡り「予防審美歯科」に辿り着きました。
これを実現するためには歯科治療だけでは足りないと気付きました。口腔の問題だけでなく、身体全体、生活習慣や生き方に至るまで目を向けていく必要があると確信したのです。
帰国後「協立歯科」という名前で恵比寿に歯科医院を設立したのですが、これには面白いエピソードがあります。
当時は個人名、地域名、あるいはビル名をクリニックの名称に使用するように指導されていたので、「協立歯科」という名称が使えませんでした。そこで、当時の厚生大臣秘書官に直談判をして、通例をなくしてもらいました。だから今では様々な名称で医療機関は開業できるようになったんですよ(笑)。
ここから学んだことは「やり方は必ずある」ということです。どんな課題や障害もやり方次第で乗り越えられると学んだのです。
その後、2003年12月に「医療法人社団 協立歯科 クリニーク デュボワ」と改称し、この帝国ホテルプラザに移設しました。
ゲストに対して特に気をつけていることは?
最高の医療を提供したいと常に思っています。そのために全て自分が責任を負い、最新の設備を使い、最新の医療を行っていく必要があります。
こうした取り組みは当然リスキーでもあります。だからこそ、リスクマネジメントに一番気をつかっています。
たとえば、小さなところではトイレやドアノブを全てキレイで清潔な状態に保っていることなどです。
ほんの小さなリスク要因も妥協しないことがリスクマネジメントにつながると考えています。
一方で、ゲストのかゆいところに手が届くようにと常に考えています。
ゲストが何かを欲しいと思い行動する前にこちらから働きかけるようにしています。
ゲストの個性も勘案して先手を打っていくことが大切です。
ゲストに対して伝えたいことは?
悩みを全部打ち明けてください。
我々はみなさんの顕在化していない問題も含めて解決していきます。
あくまで自然に、より美しくなるために。
その為にきちんと説明していきます。市場原理とは切り離して、本質的な価値を導き出すいちばん良い治療を施します。
なによりも健康であることの価値に気付いていただきたいです。
共に働くドクターに期待することは?
ゲストの「要望」を超えた「満足」をお返ししてほしいと思います。
そして、ゲストの信頼を勝ち得てほしいですね。
そのためには、日進月歩の医療の明日を見据えて学ぶことが大切です。
ゲストに対しては「大切な親友・パートナー」だと思うように教えています。
誰しも大切な親友やパートナーの為なら、できることは全部やってあげたいと思うでしょう?その美しい気持ちが大切なのです。
そして、スタッフ同士お互いに尊重する今のチーム体制を大切にしてほしいです。
私達は強固なチーム体制を敷き、医療に臨んでいます。ゆえにメンバーの個性や長所・短所は全員でシェアしています。
みんなでお互いを支えていくのです。それが教育であり、リスクマネジメントであり、デュボワというブランドを守っていると思っています。
デュボワや歯科界の将来について考えていることは?
ニーズが我々に近づいてきていると思います。一種のパラダイムシフトが起きているように感じます。
虫歯がかつて国民を苦しめた時代の1/3にまで減っていることはご存知ですか?我々歯科医の努力とみなさまの歯に対する意識の高さが実を結び、素晴らしい成果を上げていることは疑いようがありません。
一方で歯科「業」として捉えた場合、単純な治療という意味での収益は1/3になったということです。病気に値段をつける時代ではなくなってきていると言えるでしょう。
病気ではなく、健康に値段をつける時代にシフトしつつあるのです。
つまり「予防」の大切さにみなさまが気付いており、積極的に取り組みつつあるということです。デュボワが推進している「先制医療」はその最先端と言えるでしょう。
歯ブラシを使う虫歯予防から、分子レベルの栄養学などから予防できる時代へ。
歯科だけでなく、体全部、内科・栄養学・生理学の領域にどんどん幅広く踏み込んでいくことが必要ですし、現実としてそれが起こっています。
そこまでやっていくのであれば歯科医師は全然足りないのが現状です。
歯科と医科の統合を目指すべき時代がまさしく到来しているのです。
関連情報
- 掲載
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- Direct Bonding & Oral Design「GCグラディアダイレクト」を用いた包括的臨床 完結編 —処置後8年間の経過報告—(日本歯科評論2月号2014年2月1日)
- 特別講演 新しい歯科医療概念の兆し~その発想の原点~(日本医用歯科機器学会誌2008 Vol.14 No.2 2009年4月1日)
- 「創造的歯科医療に向けたディシジョンメイキング」-口腔と全身の機能、そして患者さんの社会性を高めるための診断基準から治療まで-(日本歯科評論増刊2009 2009年10月20日)
- キシリトールによるう蝕抑制効果 ーラオスLak Sam Sip ハンセン氏病療養施設内小学生に対するう蝕抑制効果ー(神奈川歯科大学学会雑誌 2007年12月30日)
- 学術フォーラム2007事後抄録「積層充填による包括的臨床」(日本歯科大学校友会・歯学会会報Vol.32No4 2007年1月11日)
- Direct Bonding & Oral Design「GCグラディアダイレクト」を用いた包括的臨床 続編(日本歯科評論2月号 2006年2月11日)
- Direct Bonding & Oral Design「GCグラディアダイレクト」を用いた包括的臨床(日本歯科評論9月号 2005年9月11日)
- 口腔細菌に対するグレープフルーツ種子抽出液の抗菌効果(神奈川歯科大学学会雑誌第38巻第4号 2003年12月)
- 特別寄稿 もっとも重要な小児期の審美歯科―審美歯科のカテゴリ ーを考える―(東京臨床出版 1999年6月10日)
- フーリエ解析による頭蓋骨形態数量化の法医学的応用について ー性別判定に応用した場合ー(日大歯学第68巻第3号 1994年5月)
- 台湾YAMI族の口蓋形態の男女差および日本人との人種差について-モアレトポグラフィーによる-(日大歯学第65巻第1号 1991年1月30日)
- 象牙質アスパラギン酸のラセミ化反応を利用した年齢推定法(日大歯学第64巻第6号 1990年9月30日)
- 講演
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- Composite Restorative ~臨床応用の未来像~(2009年9月6日)
- 外国人歯科医師による教授を目的とした歯科診療の可能化(構造内閣特区に関する有識者会議 2005年5月25日)
- 内閣構造改革特区にチャレンジ(衆議院議員 下村博文 第8回博友会セミナー 2005年4月12日)
- 回復の医療から創造の医療へのパラダイムシフト ~医療モデルから生活モデルへ~(2002年10月29日)
- Progressive Treatment Planning and Changes in Beauty Consciousness(2002年5月9日)
- LS1を粉末状として使用した歯周病原菌推移の測定(2003年4月18日)
- ミニシンポジウム「雇用者側からの実践薬理学教育の必要性」患者の潜在的ニーズに対応した薬理学教育 歯科臨床の現場から(2001年11月10日)
- Forty Billion Dollar Market toBe: A Future Dental Market (2000年5月10日)