- 資格
- 医師
医学博士
日本認知症学会 専門医・指導医
日本旅行医学会 認定医
レビー小体型認知症研究会 推奨医師
レビー小体型認知症家族を支える会 顧問
藤田保健衛生大学総合診断内科客員准教授
- 略歴
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- 2001年3月
- 藤田保健衛生大学 医学部 医学科を卒業。
- 2007年3月
- 藤田保健衛生大学大学院内科系医学研究科博士過程を終了。
- 2008年4月
- 東京都立松沢病院 内科へ 入都すると共に、
東京都立精神医学総合研究所神経病理(現 東京都医学総合研究所)へ国内留学。
- 2011年4月
- 藤田保健衛生大学病院 総合診療内科講師に 就任。
- 2012年4月
- 順天堂高齢者医療センター PET-CT認知症研究センター准教授に就任。
- 2013年4月
- 横浜新都市脳神経外科病院内科 認知症診断センター部長に就任。
藤田保健衛生大学総合診療内科客員准教授に就任。
医師になったきっかけは?
もともと生家が信州上田藩の御殿医の家系でした。
戦争を経験し、荒廃した日本を復興しようと頑張ってきた今の高齢者の方へ、そのおかげで平和を享受している私たちの世代から、具体的に何か恩返しできないか考えた時に医師を志しました。
デュボワとの出会いは?
私の専門である総合内科の考え方からすれば、認知症疾患の発症は本来予防できるんです。
ですが保健診療からみた場合「予防」という概念がありません。
本来こうすればいいと思うことがたくさんあるのですが、保険診療の枠では出来ないことも多いのです。
そんなジレンマに悩まされていた頃、中原先生が「これからは先制医療が重要であり、デュボワであればその枠を超えたことが出来る」と熱く語ってくれたのです。その想いに触発されて、デュボワで働く決心をしました。
デュボワと他の歯科との違いは?
内科医である私の存在自体が大きな違いとして挙げられると思います。
もっと具体的に申し上げると…デュボワは口腔が消化器系の最初の入り口になる組織であり口腔内歯牙疾患が全身に及ぼす影響を真剣に考えています。
この発想は医科に近い考えであり、理念となっている「歯科」からはじまる「医科」に通じます。
この考え方は、当然のように保険診療になかった「予防」に対しても「先制医療」としてしっかり取り組んでいます。
こうした発想はデュボワの特筆すべき違いと言えるでしょう。
デュボワや歯科界の将来について考えていることは?
内科医として歯科界に関わっていますが、
ひとつの内科疾患を診ていく際に、歯科から考えることが大切な場合があります。
例えば、糖尿病リスクの一要因に「歯周病」があげられていることは最たる例でしょう。
医科と歯科がもっと連携して治療に取り組めば、歯周病を予防したりコントロールすることができ、糖尿病リスクをぐっと下げられるのです。
他にも、咬み合わせが悪くなると認知性疾患が進むことが明らかになっています。
逆に言えば、咬み合わせを改善することで認知症疾患の進行を遅らせることができるということです。
歯科と医科がうまくコラボラートし、どんどん壁を飛び越えていければ、ゲストがかかるかもしれない病気を未然に防ぐことがもっともっと可能になるはずです。
関連情報
- 掲載
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