- 資格
- 日本形成外科学会認定医
日本形成外科学会 評議員、理事歴任
日本シミュレーション学会設立委員
世界シミュレーション学会設立委員
日本頭蓋底外科学会設立委員 名誉会員
日本脳神経外科学会 会員
日本解剖学会 会員
日本精神神経学会 会員
- 略歴
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- 1973年
- 慶應義塾大学 医学部を卒業。同形成外科学教室入局
- 1975年
- 慶応大学 医学部 関連施設にて一般外科、脳神経外科など外科系研修
- 1979年
- 慶應義塾大学 医学部 形成外科助手 チーフレジデント
- 1980年
- パリFOCH病院形成外科へ留学
頭蓋顔面外科cranio- facial surgeryを研修
- 1982年
- 慶応義塾大学 医学部 形成外科 専任講師に就任
- 1988年
- 慶応義塾大学 医学部 形成外科 助教授に就任
- 2000年
- 「医・美・心研究会」を設立
- 2006年
- 慶応義塾大学 医学部 形成外科 准教授に就任(名称変更)
- 2010年
- 慶応義塾大学 医学部 形成外科 退職
群馬会群馬病院(精神科病院)勤務
- 2014年
- 群馬会群馬病院(精神科病院)退職
クリニークデュボワ 先制医療に参加
- 受賞
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- 1980年
- 慶應義塾大学医学会三四会賞
- 1985年
- 第1回NICOGRAPH論文コンテストグランプリ
- 1995年
- 第11回国際形成外科学会Best Poster Award
- 1996年
- 第39回日本形成学会総会最優秀論文賞
- 1998年
- 日本形成外科学会優秀論文賞(ジュニア)
- 2000年
- 日本形成外科学会学術奨励賞(基礎部門)
日本形成外科学会優秀論文賞(シニア)
- 2008年
- 日本矯正歯科学会最優秀論文賞
- 2012年
- 日本形成外科学会学術奨励賞(臨床部門)
医師になったきっかけは?
きっかけはどうということはなく、消去法でした。
慶応の医学部で形成外科と精神科で悩み、はじめは精神科のインターンをしていました。
1年程続けたのですが、当時の精神科を取り巻く環境に限界を感じ、形成外科医になりました。
形成外科医は精神科と違って結果が全てであり、ゲストが結果に満足いくかどうかが大切です。非常に分かりやすかったのです。
また形成外科は非常にクリエイティビティに溢れていました。ゲストひとりひとりアプローチが全く異なり、新しいことがどんどん出来たのです。おかげで私が開発した治療法が200以上生まれました。
精神科医に転向したきっかけは?
形成外科医の最後の10年間、医美心研究会というグループを設立し主宰していました。外観障害の人に形成外科、美容化粧、心理学の3者が三位一体となってアプローチする重要性を研究するグループです。
この活動を通して、外観や美という外因が及ぼす心理的作用はとても大きいということに気付かされました。様々な心の有り様に触れていくうちに、探究心が刺激され精神科医に転向することにしました。
整心精神医学とは?
心と身体は一心同体と言われるように、身体の健康は心の健康に繋がります。心を健康にする場合も身体の健康が不可欠なのです。
心と身体のリズムがしっかり同調し安定して前向きな気持ちでいる状態、これが「整心」です。
整心精神医学は心と身体のリズムを量子論の概念から捉えて、同調=「整心」に至るための治療を行います。
端的に言えば、安定した前向きな気持ちになるためのスイッチを入れるのです。
治療にはカウンセリングに加え「精神免疫学」も応用し、食事療法や生活習慣の改善により身体のリズムを整える(外因的アプローチ)ことで心のリズムを取り戻し、免疫力を高める治療法などを行っています。
また、外因としての外観の美醜の改善なども身体のリズムを整えることに有効です。従って私は美容整形やアンチエイジングを頭ごなしに否定しません。実際に美容整形を行う人の中には身体醜形障害などの精神障害のゲストも混じっています。
美容外科では精神科医の範疇のケアはできませんので、そうしたゲストは残念ながら見過ごされがちです。
そうした精神科と美容外科の間に私がいて、コンプレックスの解消によって人生が前向きになる=心身のリズムが整うようアドバイスしています。
例えばリストカットをしてしまった方のケアを行う場合、内因的なアプローチだけではケアできないこともあります。
手首の傷自体が象徴として残っていることが心理的に大きな影響を与えていると考えられるからです。
従って、彼らの手首の傷を形成外科的処置によって癒やし、それから心のリズムを取り戻す治療を行うといった
精神科と形成外科双方の領域をうまく組み合わせた治療法を行っています。
さらに、整心精神医学では「未病のケア」や「予防」に注力しています。
精神科というのは病巣が目に見えるわけではないし、外科的な処置を施すこともありません。
言い換えれば確かなものが何もない中で、ゲストに薬を処方するといった処置になります。
精神科のゲストの多くは病気がかなり進行した状態で来院します。残念ながら治療という意味では難易度の高い状態になってから訪れるのです。
逆に言えば、はっきりと病気になる前のちょっと調子が良くない時に治癒してしまうほうがずっと有益です。
この考え方は中原先生の仰る「先制医療」と非常に相通じるところがあります。
デュボワとの出会いは?
中原先生とは、ずっと昔に美容外科で咬み合わせの手術を一緒にしていた時に知り合ったのです。
医美心研究会のゲストとして中原先生を招いた際に偶然再会を果たし、その後自由診療について色々とアドバイスをいただきました。
先制医療の考え方に共感し、今回一緒に取り組むことになったのです。